スマホの普及にコロナ禍の自粛も相まって、恋人を探すためにマッチングアプリを利用する人が増えてきています。
ある学生への調査によると、マッチングアプリを利用している大学生は、過去に利用した経験のある人も含めると全体の3割程度。実に10人に3人の割合で利用されているポピュラーな恋活方法です。
多くの人がマッチングアプリを利用しているのは分かったけれど、そもそもアプリで出会うなんてこと、本当にできるのでしょうか？
ここでは、マッチングアプリの振り返りを行いながら、大学生が利用するメリットやデメリット、アプリを利用してからマッチングするまでの流れについてまとめました。
大学生に人気のマッチングアプリの特徴もいくつか紹介しているので、利用を検討している方はぜひ比較の参考にしてみてください。
マッチングアプリとは？
そもそもマッチングアプリとは、アプリにプロフィールを登録しておくことで、同じように出会いを探している人とマッチングできるサービスです。
相手のプロフィールを確認して、良い人そうと思った人には「いいね」ボタンを押すことができ、相手もその反応を見て「いいね」を返すことができます。お互いが「いいね」を押し合えばマッチング成功。アプリ上で連絡を取り合えるようになる仕組みです。
これまで、マッチングアプリと言うと、結婚を意識したパートナー探しのために社会人が利用する傾向にありました。確かに結婚に特化したマッチングアプリもありますが、それは「婚活アプリ」と区分されていてユーザー層に違いがあります。
マッチングアプリに対する認知度が上がったことやサービスの健全化が進んだこと、スマホアプリのリリースが増えてきたことから、大学生の利用も増えてきています。
ただし、大学生が利用するマッチングアプリは、恋人や友達を見つけるための、婚活アプリよりもカジュアルなアプリです。
大学生は成年なので利用可能
マッチングアプリの安全性を保つため、利用ユーザーの本人確認書類の提出を求められるアプリが多いです。
現在では18歳以上が成年とみなされるため、大学生であれば気兼ねなくマッチングアプリを利用することができます。
本人確認書類の提出があるアプリは、悪質な業者のなりすましやサクラなどが紛れている可能性も低く、安全度は高めです。
ただし、本人確認ではマイナカードや免許証などの個人情報の提出を求められます。アプリのセキュリティ体制やプライバシー管理、個人情報に関する管理体制などを確認しましょう。
運営側がプライバシーマークを取得しているか、インターネット異性事業としての届け出を提出し、認可を取得している業者かをチェックしてください。
同じ大学に通っている人と出会える可能性
周りに同じマッチングアプリを使っている人がいれば、同じ大学に通っている異性と出会える可能性があります。カテゴリや条件の絞り込みで大学名による検索もできるため、プロフィールに大学名を登録している人であれば出会える確率が高いです。
友だちづくりにも役立つ
マッチングアプリは異性や恋人だけでなく、友達を見つけたい人にとっても役立ちます。
今は彼氏や彼女を探すつもりはないけれど、色んな人と知り合って交流したい、友達を増やしたいという方は、友達づくりのツールとして登録してみてはいかがでしょうか。
もちろん、はじめは友達からはじめて、仲良くなるうちに付き合うことになったというカップルも多くいます。
マッチングアプリのメリット
大学生がマッチングアプリを利用すると、以下のようなメリットがあります。
コスパ・タイパが良い
マッチングアプリは、基本的に女性のユーザーが無料なことが多く、費用がかかりません。男性の場合も月額料金で利用できるので、コスパが良いのが大きなメリット。
出会いのために合コンや飲み会になどに参加する場合、会場までの交通費や参加費用がかかりますが、マッチングアプリなら出会うまではコストが発生しません。
合コンや飲み会がニガテ、お酒を飲まない人にとっても効率的です。
また、自分に都合の良い時間や空いた時間にだけ恋活ができるため、タイムパフォーマンスが良いのも大きなメリット。
バイトや勉強、学校と、時間がなくて恋活できない…という忙しい大学生にとっても効率的と言えます。
同時並行で出会える
マッチングアプリでは、お互いに「いいね」と思った人なら何人とやり取りするのも自由です。同じ時期に出会って、やり取りを同時並行で行い、最終的に気に入った人を選べるため効率的。恋人と友達の両方を同時に見つけることもできます。
ただし、あまりに多くの人と同時に出会ってしまうと「やり取り疲れ」が起こる可能性も。複数の人との返信に時間や手間を取られてしまい、面倒に感じてアプリから遠ざかってしまう人も多いようです。
同時並行の出会いを目指すなら、メッセージのやり取りを無理なく続けられる人数で活用するのがポイントです。
趣味や価値観の合う人を見つけやすい
マッチングアプリのプロフィール欄では、自分の好きなことや興味のあるもの、趣味などを記載してアピールできるようになっています。
そのため、同じ趣味を持つ人や価値観の合う人が見つかりやすいメリットがあります。
食べ物の好みや好きなアーティスト、休みの日に何をしているかなど、細かく記載するほど自分の価値観と近い人と出会える可能性がありますよ。
社会人とも出会える
年上がタイプ、社会人の彼氏が欲しいという方にもマッチングアプリはおすすめです。学生よりも経済力があり、落ち着いた魅力を持つ男性との出会いが期待できるでしょう。
学生同士のカップルでは体験できないデートに連れて行ってくれるかもしれません。
ただし、社会人の場合、相手が素性を隠していることもゼロではありません。既婚者と知らずに不適切な関係になってしまうトラブルも往々にしてあります。自分が傷ついたり時間を無駄にしたりしてしまわないよう、十分な注意が必要です。
大学以外の知り合いや友達ができる
ゼミやサークルなど、大学のコミュニティは意外と限りがあって狭いもの。マッチングアプリで出会う対象を広げれば、学部外の人や他の大学の人など、ふだんの生活では出会うことのなかった人達と出会える可能性があります。
マッチングアプリのデメリット
さまざまな年齢や学校・職業の人と効率よくマッチングアプリですが、メリットだけではありません。使い方によってはトラブルに巻き込まれたり危ない目に遭ったりする可能性もゼロではないのです。
嫌な思いをしないように、デメリットに関する知識も身につけておきましょう。
身バレする可能性がある
マッチングアプリを利用すること自体は恥ずかしいことではありませんが、知り合いにはバレたくない、すでに友達なのに、知らずにマッチングしてしまうのは避けたいという方もいます。
アプリのアイコンに顔写真を使う、名前を使うと知り合いにバレてしまう可能性があるため注意が必要です。
アプリによっては「身バレ防止機能」がついているものもあり、マッチングした相手にしか詳細プロフィールが表示されないようになっています。ただし、追加料金が必要な場合もあるなど、アプリによって利用条件が異なります。身バレ防止機能を使いたい場合は、システムを事前に確認することをおすすめします。
安易な連絡先の交換はNG
マッチングアプリでダイレクトメッセージのやり取りをしているからといって、安易にLINEや電話番号の交換をしてはいけません。
個人情報を教えて欲しいという人の中には、良からぬ目的を持つ人や業者などの可能性もあるのです。
安易に連絡先を教えてしまうと、架空請求などの怪しいリンクを貼りつけたメールを送ってきたり怪しい宗教や詐欺まがいの商法などに巻き込まれたりするおそれもあります。
「良い人そうだな」と思ったとしても、自際に会ってみて信用できると思った人にだけ連絡先を教えるようにしましょう。
怪しい儲け話や宗教勧誘に注意
マッチングアプリの出会いを利用して、詐欺まがいの商法や怪しい宗教などに勧誘されるといった被害も報告されています。
マッチングした後にお金の話をする、セミナーや集会に誘うような人は要注意です。
マッチングアプリでは、出会った後のトラブルに介入することはありません。出会った後の行動はあくまでも自己責任ですので、慎重に人を見極めるようにしましょう。
マッチングアプリを利用するまでの流れ
マッチングアプリをダウンロードして会員登録を終えたら、プロフィール作成をしていきます。
自分の職業や年齢、好きな物、価値観、出会いたい相手のイメージなど、自己紹介文に記載していきます。
自分の見た目を分かりやすく伝えるために、アイコンに顔写真を設定するのもOKですが、見た目に自信がない方や身バレしたくない場合は風景や好きなものの写真を載せる方も多くいます。
自分を知ってもらう準備が出たら、相手を検索していきます。
年齢や居住地、身長などで条件の絞り込みを行うと、条件に合った相手を探すことができます。
相手のプロフィールや自己紹介文をみて気に入ったら「いいねボタン」を押すことができます。その後、「いいね」を押された相手が自分のプロフィールをみて良い印象を持ち、いいねボタンを押し返してくれたらマッチング成功です。
マッチングに成功すると、個別にメッセージを送り合えるようになります。
ただし、「いいね」を押すとポイントが消費されるなどアプリによって仕様が異なる他、マッチング後のメッセージ交換は、男性は有料になる場合が多いです。気に入った人が何人もいるからといって、やみくもにマッチングしてしまうとコストがかかってしまう点には注意しましょう。
このように、マッチングアプリは使い方がシンプルで、誰でも簡単にマッチングしたい相手を探すことができます。
上手く活用すれば出会いの幅が一段と広がるツールですので、興味のある方は一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。