そもそも奨学金って
返さなくていい奨学金の説明の前に、まずは奨学金の基本を説明しましょう。
奨学金は、経済的な理由で就学に支障がある人を援助するためのお金のことです。
大学へ進学するときに、入学金や授業料の補助、もしくは全額を支払うために利用することが多いですね。
奨学金の成り立ちや名前だけみると、学生にとってイイコトばかりに思えるんですが…実はコレ、借金なんですよね。
総額でみると何百万円もする学費を払うために、借金しているってことなんです。
借金なので、大学卒業後から返済が始まるんですが、社会人1年目の収入はそう多くはないので、新生活早々、経済的に苦しくなる若者が少なくありません。
なので、奨学金=借金=将来大変といったイメージを持たれている人もいます。
奨学金の種類
そんな奨学金ですが、実は返済不用の奨学金があります。
返還(返済)しなければいけない奨学金のことを貸与型奨学金と呼ぶのに対して、もらったままでいい奨学金を給付型奨学金と呼びます。
奨学金は大学進学の際に利用されることが多いことと、奨学金制度で有名なのが日本奨学生機構なので、奨学金=日本奨学生機構というイメージを持たれているかもしれませんが、実は企業が準備している奨学金や、地方自治体が支援している奨学金などもあり、意外にも種類が豊富なんです。
まだまだメジャーな貸与型奨学金の中でも、返済に利子がつく有利子型と、利子が不要な無利子型など分かれていたりするので、それぞれの奨学金の特徴やメリット・デメリットなどをよく調べて利用することをおすすめします。
給付型奨学金の特徴
給付型奨学金も、奨学金の種類で紹介したようにたくさんの種類があります。
国の機関の日本奨学生機構にも給付型奨学金はあり、スタートしたのは2017年からです。
2018年からは約2万人の学生が給付型奨学金をもらっているそうです。
給付型奨学金の募集・申込は在学中の学校で行います。
学校側から機構に対して推薦する形になるので、まずは学校内で推薦を勝ち取る必要があります。
また、奨学金の性質上、「勉強を頑張ってくれそう」な学生で、経済的に困窮していることが前提になるので、過程の経済状況なども条件に含まれる場合があります。
裕福な家庭でお金に困っていない学生には奨学金を出す必要がありませんから当然ですね。
給付型奨学金をもらうためにはいくつかの条件をクリアしなければいけませんが、採用されれば、経済的な負担が軽くなるのは間違いありません。
奨学金に対してネガティブなイメージを持たれている方も、一度検討してみる価値はありますよ。